昨日、かつての主治医に会ってきました。昨日は、先生の外来の日でした。全外来終了後、先生から呼ばれ、何度か訪れたことのある診察室へ。
まず、先生に、退院時にできなかった挨拶をし、お世話になった礼を述べました。
予めメールで先生には、希望の会への支援をお願いするという訪問の趣旨を伝えてありました。
それなのに、先生は、まず最初に、私の現在の病状、骨転移のその後の様子、体調、治療内容、抗ガン剤の副作用の状況などを尋ね、退院後の私の状況を気遣ってくれました。
そして、比較的元気である今の私の状況を喜んでくれました。既に先生の手元を離れたかつての患者のことを気遣ってくれたことに、大変に感謝し、ありがたかったです。恥ずかしながら、嬉しくて感動して泣きそうでした。
その後、希望の会に関する話題となりました。その際、先生にスキルス性胃ガンに関するレクチャーをお願いし、それを録画してネット上で配信したい旨、お願いしました。
なぜ動画配信か、というと、希望の会の会員は全国にいます。殆どの会員がステージIIIかIVなので、病状は進んでおり、ガンによる不調を訴えていたり、抗ガン剤の副作用で辛い思いをしている患者ばかりです。
とても会員皆が先生の話を聞くために一堂に会するのは困難です。それでも、全国の会員に先生の話を聴いてもらいたいのです。
私は、スキルス性胃ガン及び腹膜播種の治療に関して、この先生はピカ一であると思っています。スキルス性胃ガンや腹膜播種、その治療法、臨床試験や治験、抗ガン剤についてなど、患者が知りたいこと、知っておくべきことを、素人の私達にもわかりやすく説明してくれます。
この先生と話をすると、患者の疑問をすべて解消してくれるだけでなく、知らなかったことを教えてくれるので、深刻な病状であるにもかかわらず、すべきことがわかって前向きになれます。
だからこそ、今、告知を受けて狼狽している人、今の治療法に疑問を感じている人、自分が知らないだけで、もっと良い治療法があるのでは、と漠然と思っている人、代替医療を検討している人などには、ぜひ先生の話を聴いていほしいのです。
先生にこのような想いを伝えたところ、先生は動画配信を快諾してくれました。
それどころか、「患者さんは、一方的に流れる動画を観るよりは、僕と会って話をしたり、わからないことを質問したりしたいんじゃないの?。僕も、カメラの向こうの人に語りかけるよりは、面と向かって話をした方が心に響くと思っているよ。」と、患者との交流会を提案してくれました。
正直、忙しい先生なので、患者との交流会などお願いすることはできないであろう、と勝手に思っていました。動画配信なら、何とかOKが貰えるのでは、と思っていました。
それなのに、先生の方から交流会をしては、と提案してくれているのです。ありがたいことです。
私を、医者の倫理から救おうとしてくれた先生です。本来なら手術不適応な私を、このままでは命が消えてしまう、何とか助けねば、との想いで無理を承知で受け入れてくれました。熱い先生なのだと思います。
その他にも、スキルス性胃ガンに特化した話ではありますが、抗がん剤の話、治療法の話、スキルス性胃ガンが他の胃ガンとは異なっているにもかかわらず、現在の治療が普通の胃ガンに準じて行われていることの理不尽さなどについて話をしました。
私が想っていてこのブログでも何回も書いていることと、先生の想いは概ね同じでした。あぁ、私達スキルス性胃ガンの患者の気持ちをとても良くわかってくれている先生なのだ、と改めて思いました。
先生に会いに来て本当に良かったです。望ましくは、告知後すぐに出会えていたら、私の今の状況は大きく変わっていたことでしょう。
先生、今まで治療していただき、ありがとうございました。そして、昨日、会っていただき、希望の会への支援を快諾してくださり、本当にありがとうございました。
前向きになれて免疫力にプラスになっているはずです。
金沢大学の腹膜播種の治療は柔軟で、先進的で素晴らしいと感じます。
実際、私も候補の1つに入れていました。
患者さんに分かりやすく説明することもできるようでできません。
未熟な医者ほど専門用語を多用して患者を混乱させます。
本当に優秀なお医者さんなんでしょうね。
Re: り様
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