おはようございます。昨年の今日、告知を受けました。今日で丸1年目、今日からがん1歳です

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昨年11月末に今の病院で精密検査(がん2次検診)を受けました。その時の担当医は、行政の行うがん1次検診の胃バリウムX線画像の読影会から電話をくれた医師で、今かかっている病院の外科部長先生です。この外科部長先生が、CT検査のオーダーを入れる際に、検査室に電話で「スキルスを疑うから造影剤を使って」と言っていたのがチラッと聞こえました。
今思えば、それが良かったのか、この精密検査の数日後に結果を聞きに行くまでの間に、それまでの自覚症状と外科部長先生の一言とを併せて、スキルス性胃ガンであることを確信しました。覚悟ができました。そうなると、あと気がかりなのは、ステージがいくつであるか、今後の治療法はどうであろうか、ということです。
従って、精密検査の結果を聞きに行くといっても、癌かどうかを聞きに行くのではなく、スキルス性胃ガンであることはわかっているから、今の病状、今後の治療方針、余命はどれくらいか、ということをを聞きに行く感じでした。
30数年前に、父の元で働いていた、私が兄のように慕っていた人がスキルス性胃ガンで数ヶ月で亡くなりました。また、逸見政孝アナウンサーやタレントの堀江しのぶさんなどの例もあります。それらのことから、スキルス性胃ガンは悪性度が高く、予後が極めて悪いことも知っていましたから、余命も数ヶ月程度かな、と思っていました。
従って、昨年の今日、今の担当医である胃専門の医師からスキルス性胃ガンの告知を受けても、全く動揺することはありませんでした。むしろ、自分の見立ての正しさに心の中で小さくガッツポーズをしたくらいです。悲しい理系の性です(笑)。
今にして思えば、外科部長先生の聞こえよがしの「スキルスを疑う」が良かったのでしょう。きっと、数日の間に病と向き合えるようにするための外科部長先生の戦略だったのかと思います。だとしたら、私にとってはナイス

な戦略です。
また、余命についても、最初は明言されませんでしたが、しつこく聞いたところ、「月単位で考えて」とのこと。これも、数ヶ月程度と見立てた予想通りのため、動揺はしませんでした。後に、抗がん剤が効いたため、余命は年単位に昇格しました

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今日こうして1年を迎えられて嬉しいです。数日前の記事にも書きましたが、全生存期間中央値、すなわち余命が11~13ヶ月であることを思えば、丁度今、平均くらいです。ここから先、どれくらい生きていけるか、来年もこの日を迎えられるか、誰にもわかりませんが、一日一日、精一杯生きていくしかないでしょう。
気がついたら、がん年齢5歳、10歳となっているのを願うばかりです。というよりも、何の根拠もありませんが、何事もポジティブ、前向きに考えて今の生活を続けていけば、達成できる気がしています。
これからは、なかった命を生かされていることを思い、社会に役立つことをできれば、と思っています。高校時代の友人達からは、途中で良い人になってズルイと笑われていますが(笑)。
過去の精密検査の記事は
こちら。
過去の告知の記事は
こちら。
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