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紅光

Author:紅光
紅光(男、54歳)です。
2013年12月にスキルス性胃ガン(ステージIV)の告知を受け、闘病生活が始まりました。

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余命

余命って知りたいですか?。

知りたい人はあまりいないかもしれません。医師も余命を告げないのが一般的かと思います。

私は知りたい派です。

あまり当たらないと言っても、客観的に自分の病状を知るための情報の一つだからです。

2年ほど前、胃ガン告知の際に、余命を告げたがらない主治医を説得して余命を聞き出しました。

「これから先は月単位で考えるように」とのことでした。

これを聞いて思ったことは、予想以上に悪いんだ、ということでした。でも、動揺は全くありませんでした。

そして、急いで仕掛り中の仕事を終わらせてクライアントに納品し、遺される家族が困らないように身辺整理を始めなければ、と思いました。

その終活が終わるまで、なんとか命が持ってほしい、と願っていました。

もし余命を聞いていなかったら、あるいは「そんなに気にするほどでもないですよ」なんて言われていたら、死への覚悟ができず、今の生活が送れていなかったかもしれません。

自分にどれ位の時間が残されているのかを知りたいから、あるいは主治医から「何年も生きられますよ」という言葉が発せられるのを期待して、という理由で余命を知りたかったわけではありません。

スキルス性胃ガン、領域リンパ節よりも遠いリンパ節への遠隔転移あり、腹膜播種あり、ステージIV、未分化型ガン、これらの確定診断情報からは、相当にヤバいことはわかります。

でも、この相当にヤバい病状であっても、告知を受けたばかりのガン患者1年生には、どれくらいの猶予があるのかはわかりません。

ネットなとで調べればわかりますが、後で調べるくらいなら主治医に訊くのが一番です。

余命自体が過去の統計データから導き出されたものであって、紅光という人間の絶対的な余命、すなわちその余命の月日が経過した日に必ず死ぬ、と決まったわけではありません。

余命は、例えば、過去の患者達から統計学的に得られた生存期間中央値です。

生存期間中央値とは、複数の患者からなる集団において、半数の患者が死んだ時点までの期間のことです。

従って、その集団において半数の患者は、生存期間中央値を超えて生きたわけです。かなり長期間生きた患者もいたことでしょう。

このことを知っていれば、余命数ヶ月、1年、2年と言われても、別に悲嘆することでもないし、落ち込むことでもありません。

あぁ、自分の病状はそんな感じなのね、と冷静に受け止めれば良いのです。単なる目安にすぎません。

まずはその告げられた余命を越すことを目標にすれば良いだけのことです。

治療を開始し、その結果、奏功すれば、当初の余命をクリアし、また新たな目標を据えれば良いのです。

耳を塞いで、自分の病状を客観視することから逃げて、悪いわけはないと無理に思い込み、その実、内心では悪いのかなぁ?、とビクビクしながら生きていくよりも、全ての情報を知って、自ら客観的に判断して生きた方が、精神的にスッキリして自分らしく生きられると思っています。

耳を塞いで逃げても、全てを知っても、ガンであるという事実は変わりません。それなら、最悪を想定して覚悟し、その一方で最善を尽くすことが重要と考えます。

同じ考え方を他の人に押し付けるつもりは全くありません。

あくまでも私の場合は、ということです。

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コメント

これに関しては患者さんの価値観によるとしか言いようがないですよね。
知りたい人に教えない理由もないでしょうし、知りたくない人に無理に宣告するのも間違っていると思います。
重要なことは医者が勝手な判断で余命宣告するべきではないということです。
知りたくないのに勝手な判断で余命を宣告され、精神的におかしくなり病状が悪化してしまった知り合いがいます。医者にはそういった余命の影響力を認識してもらわないと困るのです。

Re: n様

余命宣告をしない医師が多い(ような気がする)中、
未だに無神経に宣告する医師もいますね。基本的には、患者が知りたがっている場合だけ宣告すれば良いと思います。余命を知っても前向きになれる人と、絶望してしまう人とがいますから。

私心

己の正しい知識と、主治医に対する信頼関係。
それに尽きると考えます。
信頼関係と言っても、知識があるが故の話し合いが出来る間柄を築くと考えます。
症例が多い部位が故の標準治療のマニュアル化、反面、スキルスや進行度の高い症例に関しての多角的な対応の欠如。
再発を繰り返しながら毎回、考えさせられる事であります。

Re: ぽいぽい様

まさにおっしゃる通りですね。信頼関係を築くには、患者と主治医の双方に正しい知識が不可欠です。信頼関係を築くのは並大抵なことではなく、両者の意識にすれ違いが生じがちですね。

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